エラスにとってアングリルは神聖な場所です。2000年のブエルタ・ア・エスパーニャでは、リーダージャージを着たまま、この山岳ステージで3位に入り、41分55秒という現在も残るレコードタイムを叩き出しました。その2年後、エラスは土砂降りの雨の中、何千人もの熱狂的なスペインのファンの声援を受けながら、アングリルの頂上で勝利を収めました。
アングリルにほど近いアストゥリアス州に住む体育教師でLiv Spainのアンバサダーでもあるアナは、アングリルについてこう語ります。「アングリルは特別な存在。ここアストゥリアスでは私たちの空です。」
元ランナーのマッティアは、イタリアのエルバに住むCADEXのアンバサダーであり、スワットクラブ(Swatt Club)サイクリングチームにも所属しています。2023年のZwiftアカデミーのファイナリストであるマッティアは、世界のトップクライマーたちが1時間以上かけて登る24kmのイタリア・ステルヴィオ峠(Passo Stelvio)で、Stravaの最速タイムを保持しています。今回初めてアングリルに挑戦したマッティアは、「超急勾配であることは知っていたけど、実際に見るとかなりのインパクトがあった」と話しました。
上りの距離は12.5kmで、標高差は1,266m、平均勾配は10.1%です。前半の勾配は平均7.6%と比較的緩やかですが、ラスト6kmは平均13.1%の急勾配に変わります。
最も険しい区間であるラ・クーニャ・レ・カブレス(La Cueña les Cabres)は山頂から3kmの地点にあり、450mにわたって23.5%という過酷な勾配が続きます。この山岳コースを3人のライダー全員が、軽量で空力性能に優れたCADEX Max 40 WheelSystemを駆使して、雲の上の頂上に到達しました。
「皆、アングリルは地獄のようだと話します。だって本当に苦しいから。」アンは続けます。「でも、地獄の後の山頂は最高。」
その苦しみがあってこそ、最高の喜びを味わえるのです。